デザインねこ

現役グラフィックデザイナーがお届けするデザインの時短ネタや参考ネタ、HOW TOなどのお役立ち情報から、ハンドメイド、インテリアや暮らし、ネコとの生活など様々なジャンルの記事を2人と1匹でお届けする(デザインよりの)雑記ブログ。

当たり前だけど難しい!デザイナーはまずはデザインを楽しもう!

こんにちは、今日もよろしくお願いします、デザインねこ@toranekodesignです。

今回は教える側に回ってからというものふと思い出すことが増えた先輩の仕事から学んだデザインに対する姿勢の話を記事にしたいと思います。僕の前職は制作会社のグラフィックデザイナーだったのですが、その中で二人、尊敬して日頃から目標としていたデザイナーがいました。一人は新卒の頃から自分のチームの主任で、ずっと自分の上で仕事をしていた先輩(といっても年齢はタメなんですが)と2つ年上のデザイン事務所から中途採用で入った先輩。今回の「デザイナーはまずはデザインを楽しもう!」という話はこの後者の、中途の先輩から教わった僕が今もデザイナーとして大切にしている心得の話です。

作ることを楽しむ

designer

その先輩は、とても優秀な人で彼のもとにはいつも仕事が集まっていました。企業というのはどこにいっても優秀な人に仕事が集まるようにできています。前職の会社も例外ではなく、案件の振り分けは仕事を持ってくる担当営業に委ねられていたので、優秀なその先輩にはいつも仕事の依頼がありました。当時、僕も土日を構わず出社していたのですが(仕事が遅かったので)、その先輩とかなり休日にオフィスで会う機会が多かった記憶があります。そんな仕事と休みの境目のない忙しい状況にあってもその先輩はデザインを作ることを楽しんでいて、妥協のない人で「いいデザイン」とか「身になるデザイン」をたくさん教わりました。仕事以外でも趣味があったこともあり、今でも本当に頼りになる先輩デザイナーです。 僕の中にはその先輩に教わったことで、今でも大事にしていることがあって、それが「作ることを楽しむ」ということ。忙しくなったりしてくるとだんだん仕事を、デザインをこなすような感覚に陥ってしまって、楽しむことが難しくなってしまうことがあります。そんな感覚が続いたときは意識してこのことを思い出すようにしています。これは言葉として教わったわけではなく、デザインに対する姿勢から教わったことです。男は背中で語る、みたいな教わり方でした。

誰よりも忙しいはずなのに・・・

前職の会社は社員同士の年齢も近く、デザイナーが多かったので、一風変わった変わった企画や集まりをしていたのですが、その時は「リアルタイム24(twenty four)上映会」という海外ドラマ24を、ドラマの中の時間とリアルタイムで連動して見る(ドラマ開始時間に合わせて)という、楽しくも若さを生かした無謀な企画でした。

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そのリアルタイム24上映会は、その先輩の家で開催するということもあったのですが、誰よりも一番忙しかったはずなのに、上映会イベントの「招待状」をいつのまにか全員分デザインして作っていたんですよね。クラフト系の紙に印刷したチケットのようなデザインで、凝っていて「24」を大きくあしらったカッコいい招待状でした。会社でも1、2を争う忙しさのはずの先輩がさらにそんなものを作っていたことに驚いて「どうしたんすか、これ?」と僕が聞くと「だって、こういうのあったほうがみんなテンション上がるじゃん!それにノリで作ってたんだけど作ってるうちに楽しくなってきちゃって、ついね」とのことでした。

仕事に追われて、しかも当時はまだまだ新人の頃で思ったようにデザインがうまく作れなかった僕はデザインに対して修行のような「大変で苦しいもの」という印象をいだきながら作っていて少しづつ楽しむことに難しさを感じていた時期だったのでとても背筋を正されたような気持ちになりました。

 

教わったことを伝える努力を

この作ることを楽しむということはせっかく教わった大事なことなので、自分も下の子に伝えられる機会には伝えられるように努力をしています。例えば、今の会社でトイレが断水になるとことがあって、その告知のためにこういったポスターを作ったりしました。

断水中

まあ趣旨としては、単純な告知というのもあるんですが、そのトイレは自社の専用のトイレなんですが、ビルの1階にあるために知らない人が勝手に使ったりするんです。それでなんだかムカつくんで、もうむしろトイレに入りたくなくなるようなやつを作ってぶっこんでやろうかと思い、こんなものを作りました。基本的にオフィスのみでの使用のため素材はネットで調達して作りましたが、まああんまり時間をかけるものでもないので30分くらいでズバっと勢いで作るという縛りを自分の中でも設けて瞬発力重視で作りました。

まあ実際くだらないというか、どうでもいいことかもしれないんですけどね。こういうことを面白がれるようなデザイナーになった方が、アイデアを出す時なんかにもいかせるし、デザイン自体を楽しめてなおかつ即興性のあるものを作ったりするちょっとした練習にもなるんじゃないかと思っています。

 

消しゴムはんこ

こちらは同様に自主的に作ったものですが、前の会社で消しゴムハンコワークショップを主催した時にこんなポスターを作りました。これは、社内コミュニケーションの一環として作っていたので基本的にゆるーいかんじで作っています。こういうのができたのはホント楽しい会社だったな〜。

プレゼン

こちらはプレゼンの練習用の自主企画で作ったポスター。結局この企画はやったのかいまひとつ覚えてませんが、、、(笑)

これらひとつひとつは実際にポスターにするほどのこともないと思いますが、あったらあったで関係者のテンションって上がるんですよね。これらも全てその先輩から受け継いだ自分なりの「作ることを楽しむこと」からきていて、周囲のひとたちにデザインを楽しんでいるさまを見せることで、僕が先輩の仕事に対して感じたようなデザインを楽しむ姿勢の重要性を伝えたいと思っています。「楽しそうに作る、自信を持って作る」ことで周りにポジティブな影響を与えることができたらいいなと思っています。

 

まとめ

今回は「作ることを楽しむ」姿勢について描いてみました。デザイナーというと楽しそうなイメージを持たれることが多いのですが、実際はデザインが浮かばなかったり、思ったように作れなかったりとイライラしたり自分に不甲斐なさを感じることも多々あって、いつも楽しく作っていられるわけではありません。むしろ苦しい時間の方が多かったりしますが、そんな中でも「作ることを楽しむ」というのは長くデザインを続けていくためにも、デザインの腕を上げていくためにも重要なことです。最近は特に本業の仕事の中で自分がこのようなデザインを楽しむ気持ちを失いつつあるのを感じていたので初心にかえり、自戒の念も込めて今回こういった記事を書いてみました。楽しむってホント大事ですよね。うん。 それでは今回はこのへんで。