デザインねこ

現役グラフィックデザイナーがお届けするデザインの時短ネタや参考ネタ、HOW TOなどのお役立ち情報から、ハンドメイド、インテリアや暮らし、ネコとの生活など様々なジャンルの記事を2人と1匹でお届けする(デザインよりの)雑記ブログ。

新人デザイナーにオススメ!pinterestを使ってデザインを分解し和のデザインの作り方を身につけよう!

こんにちは。デザインねこです。今回は以前に紹介したこの記事を応用し、

 

design-neko.hatenablog.com

 

ピンタレストを使ってのデザイントーンの分解をしていきます。行っていく作業はこの記事で雑誌を解体したように

 

design-neko.hatenablog.com

 

デザインのトーンを生み出している細部の構成要素にスポットを当て、そのデザインがどのように組まれているか、どういった要素が集まってデザインができているのか?に目を向けていきます。この作業を行うことでデザインを形づくる要素やレイアウトを理解できれば、実際に自分でそのデザインを作る時の大きな助けになるはず。初回は和のデザイン(japonism design)を取り上げていきましょう。

 

pinterestで素材を収集

 

まずはピンタレストを使って素材の収集を行っていきます。ピンタレストはみなさんご存知かと思いますので割愛させていただいて、、、。まずは「日本らしい、和っぽい」と感じるデザインを収集していきます。

ちなみに今回紹介するデザインの分析作業に当たって新しくアカウントを作るのをがいいかと思います。これは、新しくアカウントを開設して始めた方が、既存のアカウントにボードを追加して収集するより効率がよくなるから。ちなみに既存のボードを使って作業するなら、pinterestに新しく搭載されたサブボードの機能を生かして作っていくと後からの管理もしやすいのでオススメです。こちらのpintarestの新機能についてはまた別の記事にまとめていきたいと思います。

 

今回参考にするボードはこのjaponism_designボードにまとまっています(こちらは随時増えていく予定)

 

 

ピンタレストを使うメリットとしては手早くクオリティの高い参考デザインを集められること。スキマ時間で簡単にデザインを収集できること、さらにピンタレストはリピンをした履歴からオススメのピンを表示してくれるので、集めたいテイストのデザインの収集がしやすいというメリットもあります。和のデザインを中心に集めていると和系のデザインをたくさんオススメしてくれるのでとっても集めやすいです。

 

収集後、分析を行う

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収集したら集めたものを分析していきます。まずは収集したボードを俯瞰で見ていきましょう。俯瞰で見ることで各ピンに共通したデザインやパーツ、要素の傾向が見つけ易くなります。俯瞰で見たあとは個別の画像へ、細部などの細かいところまで見ていきましょう。写真の使い方は?書体使いは?レイアウトに特徴はあるのか?ホワイトスペースの取り方は?他のデザインでは見られない固有な特徴はあるのか?などなど。検証サンプルは多ければ多いほど気づきが増えるので、なるべくたくさんのデザインをピンしていると作業しやすくなります。

 

和のデザインの構成要素

 

それでは具体的に詳細を見ていきましょう。

 

和のデザインの特徴

和のデザインは、全体の特徴として、写真やオブジェクトなど構成アイテムに特徴があるので、「和っぽさ」を表現しやすく、ジャンルとしては作りやすいデザインではないかと思います。

 

画面のメリハリ 

構成として和のデザインではメリハリが効いたデザインが多くなります。(下記参考デザインを参照)タイトルや飾りのオブジェクトがとても強い印象を与えますが、そのほかの要素はかなり抑えられています。静と動を感じるようなメリハリを表現すると画面に緊張感が生まれ、和の雰囲気が引き立てられます。

 

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画面の構成 

構成には四角や円などのシンプルな形を取り込んだデザインが多く見られます。下記のように、ガイドで表現していますが、和のデザインではシンプルな形状を取り入れるとグッと日本っぽさが増します。

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和のモチーフ(市松などの文様)もシンプルな形状が多いのでそういったものを取り入れるレイアウトも和の印象を引き立てます。

 

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レイアウト

和のデザインはスッキリしつつメリハリを持たせるため、キッチリとバランスをとった配置を行う必要があります。特に経験が浅いデザイナーは要素のメリハリがつきにくく、全体の印象がモッサリとしがちなので、余白を作って全体のバランスをしっかりとるよう意識する必要があります。

 

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フォント

フォントはやはり圧倒的に明朝体が多いです。1.のメリハリでも紹介したタイトルなどのポイントでもよく使われていますね。

 

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あとは筆文字のような書体、

 

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また、図形を連想させるような造形の書体も見られます。

 

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テクスチャ

背景はベタではなくテクスチャが入ったものがよく使われます。ベタに乗算で和紙の質感や文様など、和テイストの素材を入れるだけでグッと風合いが増します。なんとなく締まらない時はテクスチャを引いてみることをオススメ。

 

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和の色味は全体的に渋めの色味が多くなります。和の色味についてはこういった本もでてるので一度目を通すといいかもしれませんね。また、深みのある色や金色といったような色が使われるのも和の色味の特徴です。

 

日本の色辞典 (染司よしおか日本の伝統色)

日本の色辞典 (染司よしおか日本の伝統色)

 

 

さらにこのサイトでも日本の伝統色を紹介しています。動きもあってとても綺麗で見やすいです。もちろんCMYKやRGBの数値も記載されています。

 

nipponcolors.com 

 

 

 

また、和の色味ではグラデーションが使われやすいのもポイント。テクスチャもしかりですが、和のデザインでは奥行きを意識した表現を心掛けると和のデザインらしさを感じやすくなります。

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まとめ

今回は和のデザインを作るにあたっての参考デザインの収集→分析→制作にあたってのポイントをまとめてきました。ピンタレストなどでの収集、分析も大事ですが、まずは作ってみることが一番の上達方法になるかと思います。

 

個人的な感覚ですが、和のデザインを作る時に大切なのは画面内のメリハリ、これは「静と動」や「緊張と緩和」といったような空気感を表現すること、そして画面内の奥深さを表現していくことがポイントになるのではないかと思います。メリハリは配置やレイアウト奥深さはレイアウト全体や色味、テクスチャなどの多くの要素が関わってきます。そういったポイントをふまえても和のデザインは奥が深く作っていて勉強になり、楽しいデザインになります。仕上がりもカッコよくなりますしね。

ぜひいろんなデザインをみてその特徴をとらえ自分のものにしていってください。それでは今回はこのへんで。

 

※今回の記事の写真はpinterestで集めたデザインを使用して説明させていただきました。