デザインねこ

現役グラフィックデザイナーがお届けするデザインの時短ネタや参考ネタ、HOW TOなどのお役立ち情報から、ハンドメイド、インテリアや暮らし、ネコとの生活など様々なジャンルの記事を2人と1匹でお届けする(デザインよりの)雑記ブログ。

脱初級者に!現役デザイナーが紹介するPhotoshop上達法

こんにちは、今日もよろしくお願いします、デザインねこ@toranekodesignです。

こんにちは。昨日の記事からPhotoshopネタが続きますが、今回は自分の経験もふまえてPhotoshopの脱初級者!になるためのステップをご紹介します。僕の場合は仕事の都合上、やや強制的に身につけましたが、そういう状況でないデザインの新人さんは早めに手をつけておくと、あとあと困らないのでオススメ。 いずれ来る道通る道!Photoshopの脱初級者への道のりスタートです。

初心者のレベルとは

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さて、初級者とはどの程度のレベルなのかを確認しておいた方がいいかと思いますので、過去の自分から規定すると、、、

・デザインの専門学校でDTPを一年半勉強

・Photoshopは主に色調補正、パス抜き程度でしか使わない

くらいのレベルで想定しています。まあ、ざっくりいうと「仕事のレベルで見るとまだまだな初級者」あたりが該当します。そんな初級者がどのように初級者を脱したのか。そのキッカケが当時勤めていた会社のモンスターPhotoshop案件でした。

 

上達のために取り組んだこととその道のり

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そのモンスターPhotoshop案件は、前職の先輩が担当していた某お寿司チェーンのチラシでした。

 

(※上記は寿司のチラシのイメージです。私が担当したところでも自分が作ったものでもありません。)

当時いろいろあって、その先輩が一時的に大阪支社に応援に行くことになりその間に僕が3ヶ月分のその案件を代打として請け負うことになりました。そのPhotoshopデータを見てみるとレイヤー数はゆうに100を超えるゴリッゴリのPSDデータ。一個のデータで500MBを軽く超えるくらいのものでしたが、お恥ずかしい話僕はそれまで合成もほとんどしたことがなかったのです信じられない位ほとんどのビジュアルが合成でできあがっているデータを見て「唖然と」しました。今となればデータを見るかカンプを見れば、どのように作られているかはある程度見当がつきますが、当時はまったく見当がつかず途方にくれた覚えがあります。とはいえ自分がもらった仕事な以上、泣き言もいってられないのでなんとかしなければならない。幸い、その案件が始まるまでひと月ほどの猶予期間があったので、Photoshop自体の学び直し、そして先輩が今まで作ってきたデータの分解と解析を行い事前準備をしていきました。具体的に行った内容とスケジュールは下記のとおり。

1,Photoshopの初級の本を3日程度かけて全て確認(当時は「1週間でできるPhotoshop」を確認)。初心者レベルの段階で自分の技術に、漏れがないかを確認。

2, Photoshopの教則本(技術のレシピ集のような本)を片っ端から順に作っていく。つまずいたところ、覚えにくいところは何度かやり直しました。これはとにかく作って作って作りまくってPhotoshopの基礎を叩き込んでいくようなイメージで取り組み。ここには3週間程度の時間をかける。

3,残りの日数はより実践的に先輩のつくっきたデータをバラして具体的なデータの作り方、合成のディテールなどを見ていきました。また、Photoshop vipなどからチュートリアルを見て高度な技術に触れる期間とし、実際に同じようなパーツを再現。ここは約一週間ほどの時間をかける。

以上のことを毎日仕事終わりに進めていき、なんとかある程度の技術の底上げができた段階でその案件にとりかかりました。それでもやはり結果的には「それはもう、ものすごい大変な案件」になりました。しかし実践で四苦八苦しながら覚える内容は身につく速度がとても早く、またその仕事自体もお客様に何万部というレベルで配られるチラシだったのでミスも、ショボいものを作ることも許されない中でなんとか食らいついていきました。その案件では2ヶ月くらいで3〜4本くらいのチラシを作りましたが、それが終わる頃にはPhotshopは初級を遥かに通り抜けたくらいのレベルになっていました。まあ、徹夜を繰り返し繰り返しでホントきつかったんですけどね。 とはいえ、現在のPhotoshopのスキルのベースもこの時期に醸成されたものなので、ホントにこの案件を担当していてよかったなと思っています。

 

理想的なPhotoshopのスキルアップができた

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この件がうまくまとまっていったのは、スキルアップに関してかなり理想的に進めることができたからだと思っています。ポイントとしては2つ。

基礎をとにかく大事に

前任者とは別の先輩に相談した際に

  1. 「Photoshopは基礎が大切。実際に使うのは応用に次ぐ応用になってくるんだけど、技(基礎で習得する)をたくさん知っていれば知ってるほどその分応用の幅が増えるからできるだけ基礎をおろそかにしないこと。例えば、同じ選択範囲を作る方法でもパスを切って選択範囲を作るのか、チャンネルを使って選択範囲をつくるのか、ブラシを使って選択範囲を作るのか、いろんな方法があるよね。もちろんこれだけの種類の選択範囲の作り方を知っていても、もしかすると自動選択で一発で求めている選択範囲を作れるかもしれないよね。ここで重要なのはいろんな種類の選択範囲の作り方を知って、さらにその中からより綺麗でより早い選択範囲を作るってことだね」
と言われました。このような「基礎をしっかりと身につけ応用していくこと」が上達の何よりの近道で、僕の場合は千本ノックのようにPhotoshopのレシピ集を片っ端から再現して何度か反復した際に基本をしっかりと身につけることができました。

 

実践で緊張感を持って取り組むことで学びの密度が高まる

基礎が終わった後はすぐに実践で実際にチラシの制作をしていきましたが、このすぐに実践というところも上達のポイントでした。使い勝手のいい技であったり便利な技術は即ノートにメモしてもう一度使ってみる、気づいたことはすぐにノートにとってトライアンドエラーを繰り返す。とにかくひたすら試行錯誤を繰り返すのでどうしても時間がかかり徹夜が続いたりでホントにしんどかったですがPhotoshopについてのスキルがみるみるうちについていくのを実感した時期でした。Photoshopの技術がものっすごい浅かった自分にこれだけ重いPhotoshop案件を任せた会社もスゴイですが(笑)とにかくやらざるをえない状況でなんとか結果を出せたというのも大きな自信につながりました。やればできるじゃん、俺!みたいな。

まとめ

今回は脱初心者へ!Photoshop上達の方法のご紹介でした。今回書いた基礎を大切にし、実践から多くを学んでいくというのは、特段この件に関わらず何事にも通じる「真理」みたいなものです。初級者を抜けるとPhotoshopでできることが増えそれによってデザインの表現の幅も広がりができます。ぜひ若いデザイナーさんも早いうちにPhotoshop初級者を脱することをオススメします。僕の場合は合成での絵作りがスムーズにできるようになったおかげで、通常の写真が使いにくい特殊なコンペ案件で、画像合成を使ったデザイン案でコンペに通ったりしました。一度身につけると楽しくなってより深く学習していきますので、まずはじめにちょっと大変な思いをしてでも入り口で頑張っておくといいですよ。それでは、今回はこのへんで。