デザインねこ

現役グラフィックデザイナーがお届けするデザインの時短ネタや参考ネタ、HOW TOなどのお役立ち情報から、ハンドメイド、インテリアや暮らし、ネコとの生活など様々なジャンルの記事を2人と1匹でお届けする(デザインよりの)雑記ブログ。

発注側に回ってわかったマルチなデザイナーを目指すべき3つの理由

こんにちは、今日もよろしくお願いします、デザインねこ@toranekodesignです。

最近いろんな世代のデザイナー(同級生や前の会社の先輩、専門学校の頃の担任など)と話をしていてよくでてくる話は「(グラフィックのデザイナーだけど)グラフィック以外の仕事がって増えているよねという話」。

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  今回話をしていたみんなはグラフィック畑が出身ですが、WEBや動画、CMなど全体的に依頼される仕事の幅が広くなっているようです。かくいう僕も、まあインハウスでやっているからというのは大きいのですがグラフィック、WEB、動画となんでもござれ状態。振り返ってみると最近では僕のまわりではグラフィックだけしかやってないというデザイナーの方が珍しいような感じもしています。グラフィックデザイナーに求められている仕事の幅が広がっている??? そんな流れを受けて今回は受注側(制作会社)→発注側(メーカー)に入ってわかった、マルチなデザイナーを目指すススメを書いていきたいと思います。

受注側から発注側に入ってわかったマルチなデザイナーを目指す3つの理由

仕事の工程の中で発注側に回ってわかったこと、感じたことを根拠にこの記事を書いていますが、結論を言ってしまうとグラフィックデザイン以外もできるようにしておくと仕事の裾野が広がって食いっぱぐれにくい、かも。という話です。それでは具体的に見ていきましょう。

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1.発注側ではデザイン制作の担当は本業があり、兼業は避けたがる傾向がある

→一つの仕事で信頼関係を作っていれば別ジャンルの仕事も受注しやすい

広報や、専門の部署がある会社ではそういったことはないかと思いますが、中小企業では広告を制作会社に発注する人は他の業務を兼任しているケースがほとんど。そこにだけ労力をかけているわけにはいきません。実際に今の会社でも各店舗さんの販促用の広告物は、お客様の依頼を受けた各営業が社内、社外のリソースの中から、個別に発注して制作しているのですが、本業は営業なので販促の制作の流れを見ていると不慣れだったり、手間取っていたりすることが見て取れます。それに加えて、最近では動画を中心とする紙媒体以外の販促の依頼も多いようで、そのつど頭を悩ませている様子に出くわすこともしばしば。

動画の依頼がきても、作り方も、どれぐらい予算や時間がかかるかもわからない。こんな状況を見ていると紙媒体の販促物を作っている会社が動画も作れるとマルッと仕事を受注できるんだろうなあと思うことがあります。逆の視点から見ると制作会社側にして見ると結構なビジネスチャンスなのではないかと。

話を発注側に戻します。例えば上記のように動画を制作する場合、新しくお付き合いをする会社を探すのは結構な労力になります。どんな会社があるかを調べて、アポをとって実績を見て、見積もりを出して、数社の見積もりと実績を比較して、会社に稟議書を出して、上長の許可をとって・・・という具合に。実際そういうことをする側の立場になると実は新規の会社を探すのってむちゃくちゃめんどくさいんです。

このように発注側では新しく付き合う会社を探すのは大変な労力がかかりなるべく避けたいと考えています。そのためもし、もしマルチなスキルがあればとっかかりの仕事(今回でいうグラフィックの仕事)を軸に別の仕事(今回でいう動画制作の仕事)にスライドさせて広く仕事をいただける可能性が高まります。仮にグラフィックの制作を依頼している会社がで信頼ができる仕事ぶりと仕上がりであれば、「動画ができるなら動画も・・・」とお願いしてみようと決断しやすくなります。

 

制作費が減少傾向に

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もう何年も言われていることですが広告の制作費は年々減少傾向にあります。そのため、一つの媒体のデザインだけでは、その分の収益しか見込めませんが、販促のデザインだけでなく、例えば動画と販促物や、販促物とWEBのような形でグロスで受注できれば、トータルでより高い収益を上げることが可能になってきます。また発注側にしても一つの会社にまとめて制作ができることで時間的なコストや面倒を省くことができます。

本職じゃない人のほうが、価格面などでマッチする仕事が思ったよりも多い

ここは発注側に入ってからわかったことですが、さほどのクオリティを擁さない仕事というのはデザイナーが思っているよりも圧倒的に多いです。高いクオリティは必要なくて(コストもかかってしまうので)、「ある程度のクオリティをそこそこの価格でできればいい」という仕事が企業にはゴロゴロ転がっています。例えば、動画作成の仕事でも仮にプロに頼めば30万〜50万の予算、納期も2カ月かかる、そんなにお金も時間もかけられない、というような仕事がありました。 プロに頼めば確かにクオリティや技術は高いけどオーバースペックな気もするし、なによりも予算が高すぎる。逆に全くの素人さんだけで作るとコストは抑えられるが技術や能力がたりないので仕上がりのレベルが低い。そう言った問題を抱えた時にグラフィックデザイナーで簡単な動画(iMovieで制作するレベル)を依頼して、グラフィックの画づくりのスキルを生かして動画を作ったという事例がありました。結果、その仕事の程度にも懐事情にもマッチした動画が出来上がりました。 これは自社での動画作成の事例ですが、現在も動画のプロには頼まずグラフィックデザイナーを中心に作成しています。

上記の事例を詳しく説明すると、最終的なコストを抑えるため、下記のような流れで制作をしています。

❶ スチール(静止画)のカメラマンさんに一眼レフで動画を撮ってもらう。  ❷ 他の素材、テロップの下地などはイラストレーターで作成。  ❸ 自分たちでiMovieで編集。  いろんな関係で仕上がりの動画は公開できませんが、商品説明動画としては充分なクオリティになっていますし、量販店や東急ハンズさんなどで使われていたりもします。 

つまり求められる内容によっては、必要相当のスキルがあればプロじゃなくとも充分に活躍できる仕事が多々あるということですね。

マルチに仕事を受注する方法

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発注側としては、自分がどのようなスキルを持っているのかをアピールするものがきちんと用意されているとわかりやすくて助かります。例えばポートフォリオや自分のサイトを持っているなどなど。こちらの記事でも書いていますが、自分がどんなスキルを持っているのか伝えることができるというのはとても重要です。

http://design-neko.hatenablog.com/entry/2016/08/24/post-219/design-neko.hatenablog.com

さらに、すでに自分が作ったものの実績があると好ましいです。決済の関係上、他社さんでやったものや自分で制作したものなど実際の制作物の資料があると上に(上司や上役に)話を通しやすくなります。

まとめ

今回は受注サイド(制作会社)から発注サイド(メーカー)に入ってわかったマルチなデザイナーを目指す理由をまとめてみました。自分の周りでもやはりマルチに仕事ができるデザイナーさんは活躍している印象があります。そろそろ年末ですし、一度自分のスキルを見つめなおし、スキルの棚卸しをしつつ、来年以降どんな風に仕事をしていくか考えて見てもいいかもしれません。それでは、今回はこのへんで。