デザインねこ

現役グラフィックデザイナーがお届けするデザインの時短ネタや参考ネタ、HOW TOなどのお役立ち情報から、ハンドメイド、インテリアや暮らし、ネコとの生活など様々なジャンルの記事を2人と1匹でお届けする(デザインよりの)雑記ブログ。

インハウスデザイナー歴3年のリアル。メリットから悩みまで全てをまとめました

こんにちは、今日もよろしくお願いします、デザインねこ@toranekodesignです。

そういえば、先日気がついたのですがインハウスデザイナーになって気がついたら3年ともうすぐ半年になります。デザイン事務所界隈の友人にしてみると相変わらず何をやっているのかわからず、一言で言うと「謎」が多いインハウスデザイナー。今回は3年ともうすぐ半年になる今のリアルなところを書いていきたいと思います。

ちなみにインハウス系の記事はこちらにもあります。書いている時期や内容がちょっと違うのでインハウスデザイナーに興味がある方はこちらも合わせてご覧くださいませ。(内容が重複するものもございます)

 

そもそも、インハウスデザイナーとは

インハウスデザイナー

インハウスデザイナーとは、メーカーなどの企業に所属しており、その企業に関するデザインを行うデザイナー。グラフィック、プロダクト、WEBなどのそれぞれの業務領域の違いはありますが、インハウスデザイナーはみな社内で自社のためのデザインを行なっています。制作会社では様々な企業のデザインを広く浅く行うイメージに対して、インハウスデザイナーは狭く深くデザインを行っていくイメージになります。このことについては後の項目で詳しく触れていきたいと思います。

 

グラフィック系インハウスデザイナーの業務領域

インハウスデザイナー

何人かのグラフィック系のインハウスデザイナーと話して感じたことは、会社によって執り行う業務がまちまちということ。一般的に同じグラフィックのインハウスデザイナーでも、グラフィック以外にCMも担当する人、商品開発にも関わる人、WEBも作る人、そしてもちろんグラフィックだけを担当する人、というように所属する会社によって担当する業務領域が変わります。こういったところが制作会社のデザイナーから見てもインハウスデザイナーは何をやっているのかよくわからない。ということに繋がっていくのではないかと思います。

ちなみに私の会社での業務については以前の記事でまとめてあります。現在はここに動画撮影と編集が加わっています。

業務として、様々なジャンルに広がってしまう原因は一般的に「デザイナーにもジャンルがある(例えば、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナーWEBデザイナーなど)ということが認識されておらず、「デザイナーってどんなデザインでも出来るんでしょ?」みたいな考え方の人が多いからだと感じています。実際、僕もかなり業務領域が広くなってしまっていますが、この考え方を持った人が社内に多い影響です。(この点については後ほどデメリットの点で紹介します)

インハウスデザイナーのメリット

インハウスデザイン

制作会社からインハウスのデザイナーになったことで感じるメリットをご紹介していきます。(以前も書いていますがこちらは最新版【20179月版】になります)

給料・賞与面

インハウスデザイン

デザイナーの転職希望者が気になるのはやはりここだと思いますが、インハウスデザイナーに転職すると給料が上がる傾向があります。というのも基本的にデザイン業界は給料の平均が低いので、一般企業に所属するインハウスデザイナーの方が給料が高くなる可能性が高いからです。

また、僕もそうでしたが制作会社はボーナスがないことが多いかと思いますが(自分調べ)インハウスデザイナーになってからはボーナスが必ず出ているのはありがたいです。前の会社は7年くらいいましたがボーナス支給があったのは片手で収まるくらい。今は基本的に年2回もらっていますがこういった給与・賞与面がしっかりしているのは嬉しいですね。

勤務時間

かきくけこ

今の会社は勤務時間は9時~18時。残業は基本的に21時まで。とはいっても残業代はなし。仕事が落ち着いているときは19時前には退社しています。これも以前の制作会社と比べると大きな違いが。制作会社時代は残業時間は平均しても80時間は超えてましたし、結構な頻度で徹夜もしていましたが、今は徹夜をするとしても繁忙期の頃の1年に数回程度。一般的にインハウスデザイナーになって生活が改善された、家族との時間を作ることができるようになったという意見をよく聞きますが、ここはまさしくその通りです。夜に娯楽のための時間を作れるので、平日に映画を観れるなんて、、、という感動があります。

業務面

インハウスデザイン

これは業務の特徴ともいえますが、外部発注者の制作会社の立場よりも、内部のスタッフという立場からデザインができるので、企業により深く入りこんでものづくりをすることができます。これは自分が中にいることで商品の知識や企業としての強み、企業の風土、そして販促への希望や悩み、不満、改善したい点などをダイレクトに体感できるので、それを汲み取ることでより確度のあるデザインができるということです。

以前私は今の会社の販促ツールを作る制作会社にいたので比較してみると、その「中にいるのと、外にいる情報量の違い」はとてもよくわかります。

またこの他に、一つの会社のデザインのみを行なっていくので、ある程度長期的な目線でデザインをしていくことになります。そんな風に一つのものに寄り添ってデザインをしていくことが好きな方にはオススメできる職種です。

ちなみにこの一つの企業でじっくりデザインできるという点はメリットでもあるのですが、同時に1つの企業のデザインのみをしていくことによるマンネリ化もあります。様々な企業や媒体のデザインをしていきたいと考えているデザイナーにとってこれはデメリットにもなり得る項目です。(これは後のデメリットの項目でも触れていきます)インハウスデザイナーという選択肢を考えるならばそのようなことも理解しておく必要があります。

インハウスデザイナーのデメリット

インハウスデザイン

デザイナーが少ない(いない)

当たり前ですが、インハウスデザイナーは企業内のデザイナーなのでデザイン会社のように周りに常にデザイナーがいる状況ではありません。(会社の規模にもよりますが)あるいは、デザイナーが全くいないという状況もあります(私の場合はこれでした)。そのため知らないことがあっても先輩に聞いたりすることが出来ないため、自分で調べて解決しなければならない場面がかなりあります。

また、以外としんどいのはデザイン系の話をしたり情報交換をできる人がいないこと。自分でインプットしていく習慣をつけないと、気がついたら新しい話題についていけないなんてことも。自ら進んで人に会ったり、デザインの本を買ったりと自分自身でデザイナーとして腕を磨き続ける必要があります。

 

インハウスデザイン

人間関係など、しがらみなど

この点は会社によるのかもしれませんがインハウスデザイナーになってからの方が人間関係やその他のいろんなしがらみがあります。案を通しやすくするため、偉い人に事前プレゼンをして根回しをしたり、周りの人たちの人間関係を把握して動いたり、デザインのスキル以外にも対人的なコミュニケーション能力が必要になってきます。デザイン会社はかなりフラットな環境で人間関係の悩みはなかったのですが、今は縦割りの部署構造で風通しが悪く。。。いろいろ疑問を感じることが多いですね。制作会社の頃は年齢が近い人がたくさんいたからかもしれませんがフラットで風通しが良かったです。う~ん、やっぱりこの点はインハウスどうのこうのというより会社次第なんでしょうね。ほんと、派閥とかくだらない。。。

なんでもやらされがち

デザイナーは「○○○○デザイン」と名がつくものはなんでもできると考えている人がかなり多いので自分の業務領域外のこともかなりやらなければならないことが多いです。私の場合も本業はグラフィックですが、WEBも動画も、ライティングも・・・というようにに必要に迫られてなんでもやらなければならないという状況です。マルチなスキルがつくと割り切ればいいのかもしれませんが、個別のスキルは専門のところで覚えるスキルと比べれば高くない気もします。「グラフィックだけをやっていきたい」という方にはおすすめしにくい職種かもしれません。

一つの会社のデザインが中心になる

さきほどメリットの項目でも書きましたが、インハウスデザイナーは基本社内の制作物をデザインするので1つの企業のデザインのみを行います。が、やはりある程度長く続けてくるとマンネリ化してくることがあります。一つの企業のデザインを深堀りできる反面、デザインのトーンやテイストが決まりやすいため「飽きてきてしまう」という状況に陥りやすいです。実際、私も三年半もいるので、ちょっと飽きてます。

対策として私は普段と違うテイストでデザインできるものを提案して、自ら作ったりしています。ここは周りをその気にさせる腕次第ですが、作る目的や意味、見込みの効果などをまとめてラフを作りプレゼンし、自分が主導で作っていくことでテイストやトーンをコントロールしていきます。

また、こちらの副業の記事でもまとめていますが、本業以外のデザインをすることで、気分的にマンネリ化を防げたりします。こんなところでも副業はオススメ。

特にインハウスは制作会社よりも時間に余裕がありますし。

 

 

インハウスデザイナーの求人募集

インハウスデザイナーの求人はどこで見つかる?と思ったので私も自分の立場から探してみました。

indeedインディード

8月31日の段階で東京都のインハウスデザイナーの求人は442件。

マスメディアン

8月31日の段階でインハウスデザイナーの求人は65件。

この2つは鉄板な印象ですね。特にindeedは量が多いです。ここはほかでも色々見ているのでのちに追記していければと思います。

まとめ

今回はインハウスデザイナー歴3年のリアルとして、インハウスデザイナー情報をまとめてみました。実際、就業時間や給与など、魅力的なところは多いですが、業務内容的にデザインのみをやっていけるわけではなかったりするのでデザインをもっともっと極めたいという方には物足りないかもしれません。まあ、ここは一長一短で、自分が何を重視するかということも大きいですワークライフバランスを考えるならばインハウスデザイナーはオススメな職種です。私もこのブログを書けるようになったのもインハウスデザイナーに転職して時間を作れるようになったというのも大きいですしね。個人的にはオススメできる選択肢だと思っています。それでは、今回はこのへんで。

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